こんにちは。ラジトレです。
前回に引き続き、短期移動平均線(SMA)について記事にしていきたいと思います。前回の記事内容は環境認識した時間足での短期移動平均線(SMA)の考え方と執行足(Entryする時間足)での短期移動平均線(SMA)の考え方が違うという話をしました。
短期移動平均線(SMA)を抵抗線・支持線として使う
よく移動平均線(SMA)は上値抵抗線・下値支持線として使われることがあります。
実際に前回の記事で、「短期移動平均線(SMA)に引きつけてEntryをする」と話しましたが、これは短期移動平均線(SMA)を上値抵抗線・下値支持線として機能させてることなんです。「移動平均線(SMA)で支える」などと表現する方もいます。
しかし、短期移動平均線(SMA)を上値抵抗線・下値抵抗線として機能させるために、短期移動平均線(SMA)の状況を判断して精度を高めているからこそ使えるんです。
短期移動平均線(SMA)が使えない条件
精度を高めるために状況判断が必要になります。
まず、レンジ相場では短期移動平均線(SMA)が上値抵抗線・下値支持線としてはなかなか機能してくれません。レンジ相場とは価格が短期移動平均線(SMA)を中心にして上下に行ったり来たりしている状態です。また、短期移動平均線(SMA)の角度が水平に近いとレンジ相場として判断します。
以前の記事に書きましたが、定義として短期移動平均線はトレンド分析を行う指標です。トレンドがないときは効果が薄れるのも定義から考えれば理解が進むと思います。
短期移動平均線(SMA)のデメリット・注意点
さて、短期移動平均線(SMA)だけの話ではないですが、移動平均線(SMA)は価格の変動に対して移動平均線の反応が遅れます(タイムラグ)。そのため、シグナル(GC・DC)が出た際には必ずタイムラグがあります。
*GC:ゴールデン・クロス
*DC:デッド・クロス
計算式から考えても、過去の価格しか計算式にありませんので常に価格の動きに対して後追いしていることがわかり、相場に対して先行しないということがわかります。
直近の終値+1本前の終値+2本前の終値・・・+(N-1)本目の終値)÷N
(例)3日移動平均線の場合
3日移動平均線 = (当日終値+前日終値+2日前終値)÷ 3
実際のチャートでも確認してみましょう。価格の底と移動平均線の底(左にある価格の底に相当する部分)にタイムラグがあることがわかります。
次回の記事では、このタイムラグを使ったトレードについて書こうと思います。小難しい話にはなるとは思いますが、難しくはありませんので、乞うご期待ください!
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